高血圧とは、血圧が継続的に高い状態をいいます。しかし、原因や病態は一様ではないため、高血圧症候群とも言われています。高血圧そのものには症状はなく、本態性高血圧と言われる原因不明の高血圧が全体の90%以上を占めています。ところで、なぜ高血圧に対して行政や医者がそこまで神経質になっているのかご存知でしょうか。高血圧の合併症には、心臓病、脳卒中、腎臓病といった、死に直結する、或いは著しくQOL(生活の質)を下げてしまう病気があります。この合併症を防ぐために、行政や医者は神経質になり指導を行っているのです。
脂質異常症とは、コレステロール、トリグリセリド(中性脂肪)、リン脂質などの血清中の脂質が増加している状態をいいます。脂質は水に溶けにくいため、リポたんぱく質(アポたんぱく質と脂質が結合したも)の状態で血漿中を運搬されます。 脂質異常症の原因は様々ですが、大きく分けて1次性脂質異常症(遺伝型)と2次性脂質異常症(基礎疾患型)に分けることができる。2次性脂質異常症の疾病要因としては糖尿病、腎臓病、肝臓病、内分泌疾患と薬物によるものがあります。
心臓の筋肉への血液の供給が減少或いは停滞する事を虚血といます。虚血の状態を進行度および病態によって狭心症と心筋梗塞といい、その2つをまとめて虚血性心疾患と呼んでいます。狭心症と心筋梗塞の大きな違いは、心筋の機能が回復するかどうかで、狭心症では心筋の一時的な虚血による機能低下に対して、心筋梗塞は心筋が虚血により壊死を起こすため、心筋の機能は回復しません。いずれも重症化すると、心臓のポンプ機能が低下する心不全や、虚血による重症の不整脈を合併して生命への危険が高まります。
心臓は一分間に60回程度の規則正しい拍動をしています。不整脈とは、この規則正しい拍動のリズムが何らかの原因により乱された状態をいいます。自覚症状は動悸、「ドキッ」と感じたり、胸部が圧迫される感じなどがあります。不整脈は健康な若い人にもしばしば無害性の心室性期外収縮が起こることがありますが、ほとんどの場合問題がありません。しかし、不整脈が心臓病性の場合は治療が必要となる場合があります。
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