子宮内膜症とは、子宮内膜の組織が、子宮腔以外（子宮筋層や腹膜、卵巣など）で増殖する疾患です。症状は月経痛と不妊症が主な症状で、月経困難症、過多月経、不正子宮出血などをきたし、腹痛、貧血、腰痛、排便痛などをうったえます。子宮内膜症患者の２０～７０％が不妊症を合併するといわれています。

子宮内膜症の漢方医学的治療

実証タイプで、肩こり、於血がある時は桂枝茯苓丸を用います。虚証に用いると下痢や腹痛を起こすことがあります。　実虚を見極めるには外見だけ見た目だけでは分かりにくい場合もあるため、疲れやすい、下痢しやすいという方は虚証とみてよいでしょう。実証タイプでは、疲れやすい方はほとんどいません。それでも、虚実を迷うときはより虚証に近い処方を選ぶほうがよいでしょう。

子宮内膜症の具体的な漢方処方

実証（体力がある時）	けいしぶくりょうがん桂枝茯苓丸	のぼせ、肩こり、於血がある時
中間証（体力が普通）	とうきしゃくやくさん当帰芍薬散	冷え、肩こり、めまいや於血がある時に用います。
虚証（体力がない時）	とうきけんちゅうとう当帰建中湯	胃腸虚弱で、冷え、腹痛、於血がある時に用います。

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