現在の死亡原因第一位はがんです。そのがんは現代医学をもってしても必ず完全に治すということはできません。外科手術によりがんを取り除いたとしても、すべてを取りきれるという保証はありません。そして、その手術と並行して行われる、抗ガン剤や放射線治療においても必ずしも満足のいく結果が得られるともいえません。　そんな中でこんな報告も上がっています。それは、病は気からという最も影響を受けやすい疾患はがんであるということ。そもそも、がんは免疫低下により本来抑えられているがん細胞が繁殖することにより発症する病気です。その免疫機能は精神状態に影響し、精神状態が良ければよいほど病気の治癒率が高いという報告が上がっています。がんは、医者に直してもらう病気ではなく、自身の心の持ち方も重要であるということを認識することが大切です。

がんの漢方医学的治療

がんに対する処方は十全大補湯、補中益気湯、四君子湯などを基本処方として用います。がんにおける漢方役の役目は、人間としての生活の質を上げるということが一番の目的です。また、西洋医学と併用することにより、西洋薬の副作用の軽減としての効果も認められます。

がんの具体的な漢方処方

じゅうぜんだいほとう十全大補湯			倦怠感、食欲不振、貧血などによる全身状態の改善、白血球減少防止作用、免疫賦活作用がある。
ほちゅうえっきとう補中益気湯			消化機能を改善し、倦怠感、食欲不振などを改善する。免疫賦活作用、放射線防御作用、抗腫瘍作用がある。
しくんしとう四君子湯			手術後の低下した体力を改善する。

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